- 2024/11/23 掲載
スイス中銀、物価安定目標の維持が今後も最重要課題=総裁
シュレーゲル氏はチューリヒでのイベントで、スイス経済は他国と比較しても堅調に推移しており、「中銀は物価安定を維持することで、好調な経済に貢献してきた」と指摘。「今後も物価安定を確保することで貢献し続けるだろう」と述べた。
中銀は今年3回利下げしており、インフレ率は10月に0.6%と、3年余りぶりの水準に抑え込まれた。市場では、中銀が今年から来年にかけて追加利下げを行うとの期待が高まっている。
また、為替介入については、国内の状況に焦点を当てた上で決定するとし、「為替操作国」の認定を巡る懸念を一蹴した。
米財務省は2022年、スイスが引き続き「為替操作国」の認定基準を満たしていると指摘したものの、為替操作国には認定しなかった。
トランプ氏が次期米大統領に選出されたことを受け、米国内で起きている変化にスイス中銀はどう対応していくかとの質問については、「われわれの使命は明確で、焦点はスイスに当てられている。任務に従う。それが今後行っていくことだ」と述べた。
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