- 2024/11/06 掲載
午前の日経平均は続伸、米大統領選の開票にらみ800円超高
日経平均は前場を通して底堅く推移した。203円高で寄り付いた後、前場中盤には心理的節目の3万9000円を回復、終盤にかけて上値追いの展開となった。
5日投票の米大統領選で開票作業が始まり、エジソンリサーチによると、共和党候補のトランプ前大統領がインディアナ、ケンタッキー、ウェストバージニアなど14州で勝利を確実にした。一方、民主党候補のハリス副大統領は首都ワシントンと3州を制した。
マリン・ストラテジーズの香川睦シニアマーケットアナリストは、トランプ氏の再選でトランプ・トレードの再起動に向けて期待が先行していると分析し、「足元では好材料のみ織り込まれており、期間限定の株高となる可能性が高い」と話す。選挙の結果が確定次第、悪材料を織り込むことが想定されるため、しばらくは不安定な値動きになりやすいという。
東証株価指数(TOPIX)は1.94%高の2716.03ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆2063億3300万円。
東証33業種では全業種が上昇し、銀行、その他製品、機械、保険、不動産、精密機器が値上がり率上位となった。米長期金利の上昇を受けて、金融株は総じて底堅かった。
主力株では、アドバンテストが6%超高と大幅高となったほか、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、TDKも底堅く推移し、日経平均の押し上げに貢献した。半面、ニトリホールディングス、コニカミノルタはさえなかった。
決算銘柄では任天堂が4%超高、ヤマトホールディングスが横ばい、川崎汽船は小幅高。メルカリは14%超安で東証プライム市場値下がり率トップとなった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1417銘柄(86%)、値下がりは199銘柄(12%)、変わらずは29銘柄(1%)だった。
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