- 2024/10/30 掲載
独VW第3四半期、営業利益42%減 乗用車部門低迷やコスト増で
[30日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が30日発表した第3・四半期決算は、営業利益が42%減少した。主力の乗用車部門の低迷とモデル刷新などのコスト高が響いた。
1─9月の営業利益率は2%に低下した。アルノ・アントリッツ最高財務責任者(CFO)は発表文で、「大幅なコスト削減と効率化が急務であることが浮き彫りになった」と述べた。
新モデルが徐々に市場に投入され、7─9月に西欧で受注が改善したのは明るい材料だと指摘した。
VWの業績不振の要因としては、複雑な企業統治構造や電気自動車(EV)への不適切な投資、誤った経営判断、中国での販売減などが指摘されている。同社は第3・四半期中に2度、通期の業績見通しを下方修正した。
第3・四半期のEBIT(利払い・税引き前利益)は28億6000万ユーロ(30億9000万ドル)と、LSEGの平均予想である28億ユーロとほぼ一致した。
フランクフルト市場のVWの株価は、0705GMT(日本時間午後4時05分)時点で1.8%安。年初来では20%下落している。
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