- 2024/10/24 掲載
米大統領選でFRBの独立性が重要な争点に=ブリッジウォーター
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米大手ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツは、米大統領選で連邦準備理事会(FRB)の独立性が恐らく重要な争点の1つになるとみている。22日に顧客へ送った資料の内容をロイターが確認して分かった。
ブリッジウォーター以外にも、有力投資家の間では大統領選後にFRBの独立性が脅かされることを懸念する声が出ている。金融政策に政治が介入すれば、インフレや経済成長の正しい予測が難しくなることから、投資家にとってFRBの独立性は大きな意味を持つ。
大統領選共和党候補のトランプ前大統領はしばしば、FRBの政策運営に影響力を行使することに意欲を見せ、大統領は金利の決定に発言権を持つべきだと語っている。先週は従来に比べてややトーンダウンし、大統領として金利動向についてFRBに意見する権利はあるが、命令はしないと述べた。
それでもブリッジウォーターのグレッグ・ジェンセン共同最高投資責任者は「トランプ氏は自分の方がFRBの本職たちよりも優れたセントラルバンカーだとの考えを再三発信してきた。トランプ氏は、自分ほど頭が良い行政官からFRBがそれほど大きな独立性を持つべきではないとの見方をはっきりと打ち出している」と指摘した。
一方でジェンセン氏は、大統領選に向けた特定の投資ポジションは構築しないと明かし、その理由としてトランプ氏と民主党候補ハリス副大統領の大接戦が予想されるほか、共和党ないし民主党が大統領の座と議会上下両院の多数派を全て制する可能性がどの程度あるのかが読めない点を挙げた。
ジェンセン氏は「選挙後にわれわれにとって重要なチャンスが存在すると思う」と述べた。
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