- 2024/10/23 掲載
NY市場サマリー(22日)ドル2カ月半ぶり高値、利回り上昇・ナスダック続伸
主要通貨に対するドル指数は0.12%高の104.08。一時、8月2日以来の高値となる104.10を付けた。同指数は前月比で約3.3%上昇し、2022年4月以来の高値で推移している。
米大統領選も引き続き為替相場の動向を左右しており、共和党の大統領候補であるトランプ前大統領が返り咲いた場合、関税導入などインフレ高進につながる政策が実施される公算が大きいとの見方がここ数日高まっている。
ユーロは、0.15%安の1.0798ドル。この日は、欧州中央銀行(ECB)の政策当局者らが相次いで講演し、インフレ率が中央銀行の目標である2%を下回るリスクについて警告した。
ドルは対円で0.17%高の151.08円。一時、151.19円と7月31日以来の高値を付けた。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが上昇した。11月5日の米大統領選を控えたヘッジや連邦準備理事会(FRB)のハト派姿勢緩和観測から米国債への需要が鈍り、10年債利回りは一時3カ月ぶりの高水準に達した。
大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利するとの見方が高まり、関税や不法移民制限などのトランプ氏の政策によりインフレが加速するとして、債券相場は圧迫されている。
指標となる10年債利回りは2.2ベーシスポイント(bp)上昇の4.204%。一時は7月26日以来の高水準となる4.222%に達した。
2年債利回りは1bp上昇し4.035%となった。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種がほぼ横ばいで取引を終えた。一方、ナスダック総合は小幅に続伸した。長期金利の上昇が意識されたほか、企業決算を見極めようとするムードが強かった。
個別銘柄では航空エンジンのGEエアロスペースが9%急落。2024年の利益見通しを引き上げたものの、長引く供給制約が売上高に響いた。これを受けてS&P業種別指数の工業が1.19%安となった。
通信大手ベライゾンは5.03%下落。この日発表した第3・四半期決算で売上高が市場予想をやや下回った。
一方、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は9.81%急騰。同社の第3・四半期決算は利益と売上高が市場予想を上回った。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米大統領選や中東情勢を巡る先行き不透明感が広がる中、安全資産としての金需要が高まり、6営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比20.90ドル(0.76%)高の1オンス=2759.80ドルとなり、前日に付けた史上最高値を塗り替えた。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 緊張が続く中東情勢を背景とした供給混乱への懸念やエネルギー消費大国である中国の需要が上向くとの期待が引き続き買い材料視され、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比1.53ドル(2.17%)高の1バレル=72.09ドルだった。12月物は1.70ドル高の71.74ドル。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 151.06/151.09
始値 150.84
高値 151.19
安値 150.62
ユーロ/ドル NY終値 1.0797/1.0801
始値 1.0828
高値 1.0828
安値 1.0793
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 95*31.00 4.4965%
前営業日終値 96*04.50 4.4860%
10年債(指標銘柄) 17時05分 97*11.00 4.2076%
前営業日終値 97*17.50 4.1820%
5年債(指標銘柄) 17時05分 97*24.00 4.0064%
前営業日終値 97*28.25 3.9760%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*00.50 4.0324%
前営業日終値 99*00.88 4.0250%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 42924.89 -6.71 -0.02
前営業日終値 42931.60
ナスダック総合 18573.13 +33.12 +0.18
前営業日終値 18540.01
S&P総合500種 5851.20 -2.78 -0.05
前営業日終値 5853.98
COMEX金 12月限 2759.8 +20.9
前営業日終値 2738.9
COMEX銀 12月限 3504.1 +96.3
前営業日終値 3407.8
北海ブレント 12月限 76.04 +1.75
前営業日終値 74.29
米WTI先物 11月限 72.09 +1.53
前営業日終値 70.56
CRB商品指数 284.2361 +3.1674
前営業日終値 281.0687
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