- 2024/10/23 掲載
米国株式市場=ダウ・S&Pほぼ横ばい、長期金利上昇や企業決算を意識
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種がほぼ横ばいで取引を終えた。一方、ナスダック総合は小幅に続伸した。長期金利の上昇が意識されたほか、企業決算を見極めようとするムードが強かった。
ホライゾン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)は「決算発表シーズンはきょうのように不安定な動きになることがよくある。金利の方向性に関しても不透明感が強まっている」と指摘した。
10年債利回りは一時4.222%と、7月26日以来の高水準を付けた。連邦準備理事会(FRB)の政策の先行きを改めて見極めようとする動きが出た。利回りはその後、上昇幅を縮めた。
シンプリファイ・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、マイケル・グリーン氏は「再び金利高になっていることが強く意識されており、FRBが9月(の利下げで)過度に積極的に動くという政策ミスを犯したのではないかという懸念もある」と述べた。
個別銘柄では航空エンジンのGEエアロスペースが9%急落。2024年の利益見通しを引き上げたものの、長引く供給制約が売上高に響いた。これを受けてS&P業種別指数の工業が1.19%安となった。
通信大手ベライゾンは5.03%下落。この日発表した第3・四半期決算で売上高が市場予想をやや下回った。
一方、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は9.81%急騰。同社の第3・四半期決算は利益と売上高が市場予想を上回った。
今後数週間はさらなる企業決算の発表に加え、経済指標や米大統領選、その後に連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため、相場の変動率が高くなるとみられている。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.37対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は114億5000万株。直近20営業日の平均は112億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 42924.89 -6.71 -0.02 42876.84 43041.05 42718.26
前営業日終値 42931.60
ナスダック総合 18573.13 +33.12 +0.18 18451.86 18620.71 18413.47
前営業日終値 18540.01
S&P総合500種 5851.20 -2.78 -0.05 5832.70 5863.04 5821.17
前営業日終値 5853.98
ダウ輸送株20種 16249.94 +59.82 +0.37
ダウ公共株15種 1060.76 -0.27 -0.03
フィラデルフィア半導体 5190.71 -24.51 -0.47
VIX指数 18.20 -0.17 -0.93
S&P一般消費財 1581.21 -4.33 -0.27
S&P素材 606.75 -5.27 -0.86
S&P工業 1159.22 -13.91 -1.19
S&P主要消費財 882.24 +8.07 +0.92
S&P金融 784.24 -0.91 -0.12
S&P不動産 275.13 +0.43 +0.16
S&Pエネルギー 695.16 +1.39 +0.20
S&Pヘルスケア 1760.70 -2.77 -0.16
S&P通信サービス 316.55 +1.12 +0.35
S&P情報技術 4575.76 +6.90 +0.15
S&P公益事業 413.03 -1.64 -0.40
NYSE出来高 8.41億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 38490 + 60 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 38390 - 40 大阪比
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