- 2024/10/22 掲載
英公的部門純借り入れ、4─9月は公式予測上回る 課題浮き彫り
[ロンドン 22日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が22日発表した4─9月の公的部門純借入額(国有銀行を除く)は796億ポンド(1035億ドル)と、予算責任局(OBR)の公式予測を70億ポンド近く上回った。
来週予算案を発表するリーブス財務相の課題が浮き彫りになった。
9月の同借入額は166億ポンド。ロイターがまとめた市場予想の中央値175億ポンドを下回ったが、OBRの予測である151億ポンドを上回った。9月の借入額としては、1993年の統計開始以降で3番目の大きさとなった。公的支出が予想を上回ったことが背景。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、アレックス・カー氏は、増税を実施せずに日々の公的支出を増やす余地は限られているが「財政ルールを微調整すれば、公共投資を増やす余地は残されている」と指摘した。
リーブズ氏は公共支出を拡大しサービス向上とインフラ整備を進めたい考え。キャピタルゲイン税、配当税、相続税など、主に富裕層を対象とした増税や社会保障制度の雇用者負担の引き上げが予想されている。
9月の公的債務は国内総生産(GDP)比98.5%だった。
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