- 2024/10/15 掲載
サウスウエスト航空に臨時株主総会要求、エリオットが委任状争奪戦へ
[14日 ロイター] - 「物言う株主(アクティビスト)」として知られる米ヘッジファンドのエリオット・インベストメント・マネジメントは14日、米格安航空会社(LCC)大手サウスウエスト航空に臨時株主総会の開催を要求した。現在の取締役のうち8人をエリオットが推薦する8人の候補者と交代させ、最終的に経営権を掌握することを目指しており、委任状争奪戦(プロキシーファイト)に乗り出す。
サウスウエスト株の10%を保有するエリオットはこれまで取締役会の刷新や、業績改善と株価押し上げに向けた戦略の見直しを求めてきた。しかし、サウスウエスト側の対応に不満を募らせ、12月10日に臨時株主総会を開くよう求めた。
エリオットが推薦する8人の取締役候補にはアイルランドのLCC、ライアンエアで副最高経営責任者(CEO)を務めたマイケル・コーリー氏や、元ヴァージン・アメリカCEOのデービッド・クッシュ氏らが含まれている。
事情に詳しい関係者の話では、エリオットは今回の提案で明確にサウスウエストのボブ・ジョーダンCEOの退任を迫っているわけではない。だが、以前からジョーダン氏は去るべきだと主張してきたこともあり、新たなCEOを選任する決意は変わらないという。
サウスウエストは来年から取締役の定員を12人に縮小する予定。同社はエリオット推薦の3人を受け入れる方針を示唆してきた。
サウスウエストは14日、エリオットが自分たちの取締役候補への聞き取りを妨害し続けていると批判した。一方でエリオットの要求を今後検討し、臨時株主総会開催について建設的な方法で協議していく姿勢を示した。
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