- 2024/10/11 掲載
米シティ、法人・投資銀行強化で幹部チーム設置
シティは利益率の高い企業の合併・買収(M&A)市場でより大きなシェアを拡大することを目指しており、チーム設置はその一環。
シティは、ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)の下で業績改善や経費削減、広範囲にわたる業容の簡素化を目指し、抜本的な見直し作業を進めている。
最近では、競合するJPモルガン・チェースからビスワス・ラガバン氏を引き抜いた。投資銀行部門の成長けん引のほか、回復が見込まれるM&A、新規株式公開(IPO)、既存株式の売却(セカンダリーセール)といった事業分野で態勢を整えるのが狙いだ。
BET設置はラガバン氏引き抜きに続く動き。陣容を示すメモはラガバン氏が作成し内部に送付した。その中で同氏は狙いについて「顧客サービス向上加え、銀行業務全体にわたる大きな成長促進にふさわしい陣容とリーダーシップの確保」と説明した。
法人向け銀行業務(コーポレートバンキング)の共同責任者に北米の投資銀行部門の責任者だったジョン・キリコ氏に加え、ジェーソン・リケイト氏を充てた。
シティはまた、投資銀行業務チームも発足させた。投資銀行部門のグローバル責任者やBETの全メンバーで構成される。内部メモによると、顧客と市場の動向評価のほか、戦略的優先事項に対処し「必勝」の案件に重点を置くため、毎週会合を開く。
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