- 2024/10/01 掲載
午前の日経平均は反落、「高市トレード」巻き戻し 下値では押し目買いも
日経平均は前営業日比で一時1900円安の3万7928円72銭に下落した。先週末の2日間で2000円近く上昇していた分を返上する形となり「高市氏の当選を織り込んだ動きの反動」(岡三証券の松本史雄チーフストラテジスト)との見方が出ている。
東証33業種のうち32業種が下落し、幅広く売られた一方、先週末には現物終値に対し先物が2000円超下落する場面があり、これに比べれば「大したことはないとみることができる」(国内証券のアナリスト)との声もある。 石破氏が週末のテレビ番組などで市場や景気に配慮する姿勢を示したことも下値を支えているとみられている。「金融政策の正常化の進展や増税などへの警戒感があったが、過度な激変は現実的ではなく、市場もいずれ落ち着いてくるだろう」と岡三証券の松本氏は話している。
TOPIXは3.3%安の2650.62ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆6339億4500万円だった。東証33業種では、値上がりは銀行の1業種。値下がりは不動産や輸送用機器、その他製品など32業種だった。
東京エレクトロン、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループといった指数寄与度の高い銘柄の下落が目立ったほか、前週末に比べ円高となる中で輸出関連株もさえなかった。一方、円高メリット株と目されるニトリホールディングスや、千葉銀行など地銀株の物色がみられた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが181銘柄(11%)、値下がりは1439銘柄(87%)、変わらずは24銘柄(1%)だった。
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