- 2024/09/30 掲載
米東岸の港湾労働者が1日にスト開始へ、労組発表 賃上げ交渉不調
[ワシントン 29日 ロイター] - 米東海岸とメキシコ湾岸の港湾労働者が10月1日からストライキに突入すると、労働組合の国際湾岸労働者協会(ILA)が29日発表した。全米の物流の停滞を引き起こす可能性がある。
ILAは過去数カ月にわたり経営側に大幅な賃上げや港湾自動化事業の停止を求めてきた。29日の声明で、使用者団体の米海運連合(USMX)が「半世紀に及ぶ賃金支配に対処を拒んでいる」と批判する声明を出した。
メイン州からテキサス州まで東海岸全域の港湾労働者によるストは1977年以来となる。東海岸の港湾は全米の海運の約半分を担っている。
ある情報筋によると、29日は労使交渉が行われず、30日深夜の期限までに行われる予定もないという。ILAはこれまで、ストが軍事貨物の輸送やクルーズ船の往来に影響を与えることはないと述べている。
米ホワイトハウスはILAの声明に現時点でコメントしていない。バイデン大統領はこれより先、期限までに新たな労働協約で合意できなくても政府が介入してストを阻止するつもりはないと述べている。
米経営者団体ビジネス・ラウンドテーブルは、ストが始まれば米経済全体に1日当たり数十億ドルの損失が生じる可能性があると警告している。
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