Juveria Tabassum

［２６日　ロイター］ - 米会員制倉庫型量販店のコストコ・ホールセールが２６日発表した第４・四半期（６―８月期）決算の売上高は前年同期比約１％増の約７９７億ドルとなり、ＬＳＥＧが集計したアナリスト予想平均の７９９億７０００万ドルを下回った。消費者が高額商品への支出に慎重になったことや、ガソリン価格の値下がりが響いた。

食品や台所用品などを極めて低い価格に設定したことが需要を喚起した。一方、家具や家庭用品、スポーツ用品への支出は不安定だったことが売り上げを圧迫した。

第４・四半期の既存店売上高は前年同期から５．４％増えたが、伸び率は第３・四半期の６．６％増から鈍化した。

同社はウェブサイトとモバイルアプリを通じた販売を強化しているが、電子商取引による売上高は第３・四半期の２０．７％増から１８．９％増へ減速した。

一方、１株当たりの純利益は５．２９ドルとなり、市場予想の５．０８ドルを上回った。粗利益率は４０ベーシスポイント改善した。

ランニング・ポイント・キャピタル・アドバイザーズの最高投資責任者、マイケル・アシュリー・シャルマン氏は「消費の勢いが切れたわけではないが、買い物客は多様な実店舗とオンライン通販の間で支出を配分し直している」と指摘した。