- 2024/09/28 掲載
カナダ7月GDP0.2%増、大幅利下げへの期待高まる
統計局によると、7月は、山火事が複数の産業に悪影響を及ぼしたものの、成長を確保した。主に小売業、公共部門、金融・保険などのサービス産業がけん引した。一方、8月は製造業や輸送業、倉庫業での経済活動の縮小が響くとみられる。
カナダ中銀は7月に2024年第3・四半期の経済成長率を年率換算で2.8%になるとの見通しを公表したが、エコノミストらはその後のデータを踏まえ、成長率はその半分程度になると予想している。
カナダ中銀は6月以降、25ベーシスポイント(bp)ずつ3回の利下げを行ってきたが、経済のてこ入れが必要となれば、より大規模な利下げに踏み切る可能性があるとしている。
金融市場では、カナダ中銀の次回会合で政策金利が50bp引き下げられる可能性が50%強だと見ているほか、12月にはさらに25bpの利下げを見込んでいる。
GDPの発表後、カナダドルは対米ドルで下落し、カナダ国債の2年物の利回りは低下した。
カナダ中銀のマックレム総裁は24日、インフレ抑制が進んでいる状況を踏まえれば、さらなる利下げを予想することは妥当だと述べた。
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