• 2024/09/27 掲載

「核ごみ持ち込むな」市民ら抗議=運搬船接岸、恒久保管に不安―青森・むつ市

時事通信社

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東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)から搬出された使用済み核燃料を載せた運搬船が26日、青森県むつ市の港に接岸した。港を望む近くの海岸では受け入れに反対する市民ら約10人が「核のごみを持ち込むな」と抗議した。使用済み燃料は同市にある国内初の中間貯蔵施設で一時保管されるが、燃料の再利用は停滞。集まった市民らは「中間貯蔵は最終貯蔵だ」とシュプレヒコールを上げた。

港の沖合で停泊していた運搬船は26日午前7時すぎ、船首の向きを変え、ゆっくりと港へ入って行った。「核のゴミから未来を守る青森県民の会」共同代表の古村一雄さん(79)=青森市=は、2020年に浮上した電力各社による施設の共同利用案に触れ「全国の発電所からごみを受け入れる施設になるのではないか」と懸念を示した。

同日午前に開かれた抗議集会には約60人(主催者発表)が参加。「核の中間貯蔵施設はいらない!下北の会」事務局長の栗橋伸夫さん(74)=むつ市=が「残念ながらついにきょう、わが国で新しい原子力施設がまた一つ走りだした。最大の懸念である貯蔵期間終了後の搬出先は不透明なままだ」と訴えた。

【時事通信社】 〔写真説明〕東京電力柏崎刈羽原発の使用済み核燃料を積んだ運搬船(奥)の入港に抗議する市民ら=26日午前、青森県むつ市

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