- 2024/09/25 掲載
日経平均は5日ぶり反落、戻り待ち売りが上値抑制 配当狙いの買いも
日経平均は6円高とわずかに続伸で寄り付いた後、一時は3万8000円を再び回復。米国市場でS&P総合500種とダウ工業株30種が連日、最高値を更新したことが投資家心理を支援した。中国の景気刺激策を好感し、中国関連と目される銘柄群は総じて堅調だった。
中国の景気刺激策は前日の取引時間中に発表されおり、直後にはほとんど材料視されていなかった。米国市場で関連株が好感されたことを受けて改めて関心が集まったとみられ、市場では「積極的な売り買いの材料がない中、他市場の動きに依存した物色となった」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー)との声が聞かれた。
午後には3万8000円を挟んだ値動きが続いた。一時168円高の3万8109円24銭に上昇したが失速。「割安感でどんどん買っていく水準でもなく、強気のカタリストもない。かといって、積極的に売るような材料もない」(りそなAMの戸田氏)という。3万8000円台前半は8月後半に滞留した水準で、戻り待ちの売りが出やすいとみられている。
高配当株の一角とされる海運株が後場にプラス転換。9月末決算企業の配当金・株主優待の権利付最終日を明日に控えて配当狙いの買いが入ったとの観測が聞かれた。
TOPIXは0.23%安の2650.50ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.23%安の1363.98ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆8404億6100万円だった。東証33業種では、値上がりは機械や空運、パルプ・紙など17業種、値下がりは保険や銀行、水産・農林など16業種だった。
中国関連株の一角とされる資生堂や安川電機は大幅高。自社株取得枠の拡大を発表したトヨタ自動車は堅調だった。一方、指数寄与度の高いファーストリテイリングや東京エレクトロン、ソフトバンクグループは軟調で、指数の重しになった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.83%安の655.65ポイントと続落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが805銘柄(48%)、値下がりは772銘柄(46%)、変わらずは68銘柄(4%)だった。
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