[ニューヨーク ２４日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）の気候変動センター長を務めるイレーネ・ヘームスケルク氏は２４日、気候リスク開示・管理に不備のある金融機関に対して罰金通知を出し始めたと明らかにした。

ＥＣＢは以前から、気候問題に関して銀行が監督当局の期待に応えていないと批判しており、暫定期限に間に合わなかった場合、財務的な結果を伴うと警告してきた。

ヘームスケルク氏は「ロイター・ニュースメーカー」イベントで、「われわれはすでに、銀行が順守しなければ強制措置も辞さないと言っている。一部の銀行がこの暫定期限を守らなかったので通知書を出した」と述べた。

銀行は是正期限に間に合わなかった場合に支払い義務が生じるという。

同氏は「罰金は利益や銀行の規模に左右されるため、かなり大きな額になる可能性がある」と語った。