- 2024/09/05 掲載
ボルボ・カー、30年までの全車EV化目標を撤回 HV販売継続
[ストックホルム 4日 ロイター] - スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーは4日、2030年までにすべての車両を電動化する目標を撤回し、一部でハイブリッド車(HV)の販売を続ける方針を示した。
同社は声明で、新たな目標として2030年までに販売する車両の90─100%を電気自動車(EV)ないしプラグインハイブリッド車(PHV)にすることを目指すと述べた。最大10%はエンジンの役割がより大きい「マイルドハイブリッド」と呼ばれるHVになる可能性がある。
また別の声明で、PHVは将来の利益成長にとって極めて重要で、PHVのSUV(スポーツタイプ多目的車)「XC90」を改良し、年内に投入する計画を明らかにした。
ボルボは2025年までに完全EVとHVが販売台数全体の50─60%を占めるとみている。従来目標はEVとHVが50%ずつだった。
ジム・ローワン最高経営責任者(CEO)は「当社の未来は電動化という信念に変わりはない。ただ、電動化への移行は直線的ではなく、顧客と市場は異なるスピードで動いている」との見解を表明した。
EVに早期に取り組んだと自負している同社はまた、電動化を支援する、より強力で安定した政府の政策を求めた。
HV需要の高まりは、自動車業界全体にHVを段階的に廃止して完全EVを優先させることを目指した当初の戦略の転換を促している。
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