- 2024/09/05 掲載
USスチール、日鉄の買収失敗なら数千人に雇用リスク 本社移転も
11月の大統領選を戦う民主党候補のハリス副大統領は今週、選挙戦で激戦州となるペンシルベニア州ピッツバーグでの集会で、USスチールは国内で所有、運営される米企業であり続けるべきだと述べ、日本製鉄による買収に反対する立場を示唆した。共和党候補のトランプ前大統領も選挙戦で勝利すれば、買収を阻止すると表明している。
USスチールのデイビッド・ブリット最高経営責任者(CEO)は声明で「選出される指導者や他の主要な意思決定者に、この案件の利点と、失敗した場合の避けられない結果を認識してもらいたい」と述べた。
さらに、買収が実現しなければ「USスチールは高炉施設から大きく転換し、組合員数千人が職を失うリスクにさらされるほか、施設のある地域の多くのコミュニティーに悪影響を及ぼすことになる」と強調。「ピッツバーグに本社を置き続けるかどうかについても、深刻な疑問が生じる」とした。
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