- 2024/09/04 掲載
インテルの受託生産事業、ブロードコムの基準満たせず
[4日 ロイター] - 米半導体大手インテルの受託生産(ファウンドリー)事業が同業ブロードコムから受注した案件が、ブロードコム側の基準を満たせなったことが複数の関係筋の話で明らかになった。
インテルの経営立て直し戦略にとって打撃となる。
インテルは最先端の製造プロセス「18A」でブロードコムから受け取ったシリコンウエハーに回路を形成したが、ブロードコム側の検査で大量生産への移行がまだ難しいと判断された。
ブロードコムが発注を見送るかどうかは現時点で不明。
関係筋によると、ブロードコムのエンジニアがインテルの製造プロセスの実行可能性に懸念を抱いている。ウエハー上の不具合の数や製造された半導体の品質に問題があると認識している可能性がある。
ブロードコムの広報担当は「インテル・ファウンドリーの製品とサービスを現在評価中で、まだ結論には至っていない」と発言。
インテルの広報担当は「18Aには業界から大きな関心が寄せられている。個別の顧客とのやり取りについてはコメントしない」と述べた。
インテルはパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)の経営立て直し戦略の一環で、2021年に受託事業に参入した。昨年の同事業の営業損失は70億ドルで、前年の52億ドルから拡大。同社は27年の収支トントンを見込んでいる。
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