- 2024/09/04 掲載
米国株式市場=ダウ626ドル安、「9月相場」を警戒 エヌビディア急落
Chibuike Oguh
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国株式市場は3指数とも大幅下落して取引を終えた。この日発表された経済指標で米製造業の活動は当面低迷が続く公算が大きいことが示唆され、市場心理を圧迫した。9月は歴史的にみて株価パフォーマンスが悪いことも警戒されている。
3指数の下落率は8月上旬以来の大きさとなった。業種別ではS&P総合500種の11部門のうち9部門が下落し、情報技術、エネルギー、通信サービス、素材が下げを主導した。
米供給管理協会(ISM)が3日に発表した8月の製造業景気指数は、8カ月ぶり低水準だった7月の46.8から47.2に上昇した。ただ、新規受注のさらなる減少や在庫増加から、製造業の活動は当面低迷が続く公算が大きいことを示唆した。
アレクシス・インベストメント・パートナーズのプレジデント、ジェーソン・ブラウン氏は、1950年代以降のデータによると、9月は株式市場のパフォーマンスが最も悪い月の一つと見なされていると指摘した。
巨大ハイテク7銘柄「マグニフィセント・セブン」が下落。エヌビディアは10%近く下げ、時価総額は2790億ドル減の2兆6500億ドルとなった。米企業の1日における時価総額減少幅としては過去最大を記録した。
このほかアルファベットが3.6%、アップルが2.7%、マイクロソフトは1.8%、それぞれ下落した。フィラデルフィア半導体指数は7.8%安。
株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)は33.2%上昇の20.72と、1日としての上昇率と終値の水準がいずれも8月上旬以来の高さとなった。
市場関係者は6日発表の米雇用統計を前に幾つかの労働市場関連指標を注視している。
テスラは1.6%安。2025年終盤から中国でクロスオーバーSUV(スポーツタイプ多目的車)「モデルY」の6人乗りの生産を計画していることが関係者の話で分かった。
ボーイングは7.3%下落。ウェルズ・ファーゴが投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.52対1の比率で上回った。ナスダックでも3.5対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は120億株。直近20営業日の平均は約110億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 40936. -626. -1.5 41489. 41489. 40778.
93 15 1 67 67 09
前営業日終値 41563.
08
ナスダック総合 17136. -577. -3.2 17585. 17585. 17057.
30 33 6 45 45 79
前営業日終値 17713.
62
S&P総合500 5528.9 -119. -2.1 5623.8 5623.8 5504.3
種 3 47 2 9 9 3
前営業日終値 5648.4
0
ダウ輸送株20種 15859. -184. -1.1
25 60 5
ダウ公共株15種 1030.0 +9.20 +0.9
6 0
フィラデルフィア 4759.0 -399. -7.7
半導体 0 82 5
VIX指数 20.72 +5.17 +33.
25
S&P一般消費財 1479.3 -20.8 -1.3
0 6 9
S&P素材 579.78 -13.6 -2.2
1 9
S&P工業 1085.6 -25.1 -2.2
1 7 7
S&P主要消費財 889.32 +6.72 +0.7
6
S&P金融 753.81 -5.40 -0.7
1
S&P不動産 273.63 +0.73 +0.2
7
S&Pエネルギー 679.11 -16.7 -2.4
5 1
S&Pヘルスケア 1825.7 -3.93 -0.2
8 1
S&P通信サービ 293.90 -7.05 -2.3
ス 4
S&P情報技術 4108.1 -190. -4.4
4 37 3
S&P公益事業 385.00 -0.51 -0.1
3
NYSE出来高 10.37億
株
シカゴ日経先物9 ドル建て 37630 - 大阪比
月限 1160
シカゴ日経先物9 円建て 37595 - 大阪比
月限 1195
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