- 2024/08/16 掲載
午前の日経平均は大幅続伸、1000円超高 米軟着陸期待が追い風
日経平均は578円高で寄り付いた後も上値を伸ばし、一時1162円高の3万7888円66銭に上昇した。米小売売上高の底堅さを受けて景気懸念が和らいだ。前の日に発表された米消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化を示唆していたこともあって、軟着陸期待が高まり投資家心理はリスクオンに傾いた。
指数寄与度の高い半導体関連は総じてしっかり。トヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループといった主力株は堅調で、バリュー株とグロース株はともに買われた。東証プライム市場の値上がり銘柄数は9割近くとなり、業種別では33業種全てが上昇し、ほぼ全面高の商状だった。
一方、心理的節目3万8000円の手前では戻り待ちや利益確定の売りに上値を抑制された。市場では「3万8000円となれば4万円が視野に入ってくるが、そこまで楽観して大丈夫との確信をまだ市場は持てていない。どんどん上値を追うとは想定しにくい」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー)との見方が聞かれた。
TOPIXは2.41%高の2663.38ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆5952億3700万円だった。東証33業種では、値上がり率上位に石油・石炭製品や電気機器、非鉄金属などが並んだ。
寄与度の高いファーストリテイリング、東京エレクトロン、アドバンテストの3銘柄で日経平均を400円近く押し上げた。一方、電通グループやメルカリは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1465銘柄(89%)、値下がりは160銘柄(9%)、変わらずは21銘柄(1%)だった。
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