- 2024/08/15 掲載
午前の日経平均は続伸、GDPや円安など支え 追随買い限定とも
日経平均は前営業日比61円安と小幅安でスタートした後、すぐにプラス圏に浮上。主力株の一角が堅調で指数を押し上げた。その後は上げ幅を縮小する場面もみられたが、ドル/円がやや円安方向に振れると再び買いが強まり、前場終盤に380円高の3万6823円05銭で高値を付けた。
物色動向としては景気敏感株の一角がしっかりで、業種別では石油・石炭製品、銀行などの上昇が目立った。
フィリップ証券のアナリスト、笹木和弘氏は、目先の日本株について「決算発表が一巡したことでファンダメンタルズ面での新規材料が出にくいほか、国内政治の不透明感は海外勢に嫌気されやすく、上値を追いづらい展開となりそうだ」と話す。
「マーケット参加者の関心は米景気動向や次の四半期の企業業績に向かっている」(国内証券のストラテジスト)との指摘もあった。
TOPIXは1.18%高の2612.48ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆2284億2200万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品、銀行、証券など31業種が値上がり。サービス、陸運は値下がりした。
個別では、KADOKAWAが11%超高と大幅上昇した。大規模サイバー攻撃による業績への影響の概算額を公表し、悪材料出尽くしと受け止められた。
前日に決算を発表した電通グループは8%超高、江崎グリコは1%超安だった。
半導体株はまちまち。東京エレクトロンが1%超高、アドバンテストは小幅安、ソシオネクストは8%超高だった。主力のトヨタ自動車は2%超高、ソニーグループは1%超安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1153銘柄(70%)に対し、値下がりが445銘柄(27%)、変わらずが47銘柄(2%)だった。
PR
PR
PR