- 2024/08/15 掲載
GDP、民需の押し上げ顕著 市場変動の影響に注意必要=新藤経財相
(最終段落の脱字を補います)
Yoshifumi Takemoto
[東京 15日 ロイター] - 新藤義孝経済財政相は15日の会見で、内閣府が発表した4─6月期の実質国内総生産(GDP)について、民需による押し上げが顕著だとの見方を示した。一方で、海外経済の下振れリスクに関しては、金融資本市場の変動による影響に十分注意が必要との見解を示した。
今回、1992年度に500兆円を突破して以降伸び悩んできた名目GDPが初めて年率で600兆円を超え、新藤経財相は「新しい経済ステージ実現に向けた一里塚だ」と評価した。
実質GDPと名目の乖離が拡大している点については、物価が上昇すると名目と実質は乖離するとして、「安定的に物価が上昇し、名目・実質ともにGDPが増える姿になりつつある」と語った。
引き続き経済・物価情勢や金融市場を注視し、日銀と緊密に連携して機動的にマクロ政策運営を行うと述べた。
同日の閣議では自民党総裁選挙への不出馬を表明した岸田文雄首相に「率直に残念」と話し、残りの任期も一丸となって首相を支える意向を伝えたという。旧茂木派に所属する新藤氏自身の総裁選への対応についてはコメントを控えた。
*発言内容を追加しました。
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