- 2024/08/15 掲載
NY外為市場=ドル下落、米CPIで来月の利下げ観測再確認
米労働省が発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.9%上昇。伸びは前月の3.0%から鈍化し、2021年3月以来、初めて3%を下回った。
前日発表の7月の卸売物価指数(PPI)も伸びが鈍化。インフレが下降傾向にあることが改めて示された。
CMEフェドウオッチによると、CPIを受け9月に0.50%ポイントの利下げが決定される確率は56%と、前日の53%から上昇した。
終盤の取引でドル/円は147.26円。
UBSの外為ストラテジスト、ワシーリー・セレブリアコフ氏は「米連邦準備理事会(FRB)が利下げに向かっていることはドル安要因になる」とし、「こうした中、最も恩恵を受けるのは日本円だ。日銀は利上げに向かっており、(日米)金利差の縮小に貢献している」と述べた。
岸田文雄首相は14日、9月に行われる自民党総裁選に出馬しない意向を表明。市場関係者は相場にほとんど影響はなかったとしている。
ドル指数は102.57と、小幅安だった。
ユーロ/ドルは0.18%高の1.1014ドル。
英ポンド/ドルは0.29%安の1.2825ドル。英国立統計局(ONS)が発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.2%上昇し、6月から伸びが加速した。
ニュージーランドドルは1.28%安の0.5999米ドル。ニュージーランド準備銀行(中央銀行、RBNZ)は14日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、5.25%とした。利下げは2020年3月以来。今後さらなる利下げを行う可能性を示唆した。
ドル/円 NY午後4時 147.34/147.35
始値 146.86
高値 147.58
安値 146.58
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1013/1.1014
始値 1.1021
高値 1.1047
安値 1.1005
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