- 2024/08/05 掲載
米株急落、ボラティリティー関連ファンドの売りで増幅
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米株式市場の急落がボラティリティー関連ファンドの売りを誘発し、下げが拡大している。
一般的に市場が落ち着いている局面で買いを入れ、ボラティリティーが拡大すると売りを出すシステマティック投資戦略であるボラティリティー・コントロール・ファンドは主要株価指数が今年に入り史上最高値を更新する中、株式を大量に購入した。
しかし、野村のクロスアセット戦略担当マネジングディレクター、チャーリー・マクエリゴット氏によると、これらのファンドは最近になり景気懸念などを背景に売りを出し始め、過去2週間で米株式先物を約836億ドル売却した。
これほどの規模の売却は「極めてまれ」という。
2日の米株市場は低調な米雇用統計を受けたリセッション(景気後退)懸念から大幅続落した。
マクエリゴット氏は、今後2週間にわたってS&P総合500種の1日の変動幅が1%となった場合、その間に同ファンドからさらに150億ドルの売りが出る可能性があると指摘。一方、変動幅が0.5%にとどまれば、約140億ドルの買いが入るとの見方を示した。
PR
PR
PR