- 2024/07/31 掲載
独失業者、7月は予想以上に増加 景気低迷が重し
[ベルリン 31日 ロイター] - ドイツ連邦雇用庁が31日発表した7月の失業者数(季節調整済み)は1万8000人増の280万人と、ロイターがまとめたアナリスト予想の1万5000人増を上回る伸びとなった。
同国では景気低迷の兆しが増えている。
7月の失業率(季節調整済み)は6.0%で、前月と同水準。
雇用庁は「弱い経済動向が労働市場の重しになっている。夏休みが始まり、失業と不完全雇用が通常よりも急激に増加した」と述べた。
7月の求人数は70万3000件で、前年同月から6万9000件減少した。
連邦統計庁が30日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比(季節調整後)で0.1%減と、予想外のマイナス成長となった。
INGのエコノミスト、カールステン・ブルゼスキー氏は「強い労働市場は過去数年間、経済の底堅さを支える重要な原動力」だったが、それでも今年と昨年の個人消費鈍化を防げなかったと指摘。
「倒産が増えていることに加え、製造業・サービス業とも人材採用計画を縮小しており、今後数カ月の労働市場にとっては悪い兆候だ」と述べた。
IFO経済研究所の7月の雇用バロメーターは95.4と、2月以来の低水準。31日発表のIFOの調査によると、サービス業のみが一部で人材の新規採用を続けているが、採用人数は前月を下回った。
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