- 2024/07/30 掲載
リオ・ティントのリチウム開発事業、セルビアで数千人が抗議集会
抗議集会の参加者は事業の中止を要求した。権利擁護団体の関係者は「われわれはきれいな空気と水がなければ生きていけないが、リチウム電池と電気自動車がなくても生きていける」と訴えた。
リオ・ティントはセルビア西部ジャダールにあるリチウム鉱山の採掘開始を目指しているが、計画は激しい反対に直面している。先週には、採掘に反対する抗議活動が国内の複数都市で行われた。ジャダール鉱山は欧州最大級とされている。
29日の抗議はシャバツのほか、セルビア中部の3つの町でも行われ、今後数日間、さらに集会が開かれる見通しだ。
セルビア政府は今月、ジャダールのリチウム鉱山開発の許可を、環境保護団体の抗議により取り消してから2年以上を経て復活させた。
リチウムは電気自動車(EV)やモバイル機器の電池に用いられており、欧州連合(EU)と米国から重要鉱物とされている。
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