- 2024/07/30 掲載
シンガポールのテマセク、今後5年間で米国に300億ドル投資
北米部門トップのジェーン・アサートン氏はロイターの取材に「米国の資本市場は極めて懐が深く、幅が広い。米国は人工知能(AI)の観点からあらゆる面で間違いなく先頭に立っている」と述べた。
米国は第2・四半期の国内総生産(GDP)成長率が予想を上回り、AIに沸く株式市場も堅調だ。一方、中国は今月発表された第2・四半期成長率が減速し、先週は中国人民銀行(中銀)が予想外の利下げに踏み切った。
テマセクの投資配分は米国が約22%、中国が19%。直近の会計年度は過去10年で初めて米国の投融資残高が中国を上回った。
アサートン氏によると、テマセクが米国で特に関心を持っているのは、データセンターや半導体、バッテリーエネルギー貯蔵システムなどAIに関連した分野だという。
アサートン氏は「地政学は常に重要な要因になっている」と述べ、中国は過去3年間にわたり海外諸国、とりわけ米国に対してアンダーパフォームしていると指摘した。
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