- 2024/07/09 掲載
JPモルガン、新興国高利回り債の予想デフォルト率引き下げ
最新見通しによると、新興国高利回り社債のデフォルト率は全体で4.0%から3.6%に、CEMBIブロード・ディバーシファイド指数に組み込まれた企業では2.9%から2.0%にそれぞれ下がった。
JPモルガンは調査ノートに「年内はリスク低下が見込まれる。一部のデフォルト候補は既に現実化したが、リストから外れた先もある。一方で新規候補は限られている」と記した。
地域別の予想デフォルト率はアジアが横ばいの4.5%だが、中南米は4.6%から1%に、欧州は3.0%から2.0%に低下。ただ中東アフリカは0.5%から0.6%に切り上げられた。
JPモルガンによると、新興国社債のうちリスクプレミアムが1000ベーシスポイント(bp)乗せられて重大なデフォルトのリスクがあるとみなされる「ディストレスト」債の比率は今年7%も下がり、16年以降で最も改善したという。
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