- 2024/07/02 掲載
豪ANZに制裁措置、死亡した顧客から手数料徴収
[2日 ロイター] - オーストラリアの銀行自主規制機関バンキング・コード・コンプライアンス委員会(BCCC)は2日、豪金融大手ANZに制裁を課したと発表した。死亡した顧客に対する手数料の徴収停止や払い戻しを怠り、定められた期限内に顧客の代理人に対応していなかった。
BCCCのゴビー委員長は声明で「ANZのコンプライアンス(法令順守)違反を名指しする決定は違反の深刻さを反映している」とし、「銀行名の公表は最も深刻かつ組織的な違反行為に対してのみ取られる制裁措置だ」と指摘した。
ANZはBCCCの調査結果を認め、顧客の口座に関する情報を顧客の代理人に提供するまでの時間を「大幅に」短縮したと説明した。
ANZは2022年初めに問題に気付いたにもかかわらず、解決策を実施するのに1年以上かかり、その後、顧客改善プログラムを開始するのに2年近くかかったという。
ゴビー氏は影響を受けた顧客を早急に救済するための取り組みが不十分で、救済措置は期待に沿うものではなかったと述べた。
BCCCによると、ANZは影響を受けた顧客1万8852人に対し、約330万豪ドル(219万ドル)の救済金を支払う。
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