- 2024/06/28 掲載
米国株式市場=ほぼ変わらず、インフレ指標待ち
Ankika Biswas
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場はほぼ変わらず。投資家は28日発表の米個人消費支出(PCE)価格指数を注視している。ただ、朝方発表された指標が米経済活動の継続的な減速を示したことを受け利下げ期待が高まり、ナスダック総合は小幅上昇して取引を終えた。
ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「このところ大きな材料に乏しく、PCE待ちになっている」と述べた。
米商務省がこの日発表した5月の耐久財受注は、民間設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注が0.6%減少。市場予想は0.1%増だった。
第1・四半期の実質国内総生産(GDP)確報値は前期比1.4%増と、改定値の1.3%増から若干上方改定。第4・四半期の3.4%増から急激に鈍化したことが確認された。週間の新規失業保険申請件数は前週比6000件減の23万3000件。市場予想は23万6000件だった。
経済活動が緩やかながらも継続的に減速していることが統計で示され、米国債利回りがやや低下した。
これを受けて大型株が買われ、アルファベットは0.83%、メタ・プラットフォームズは1.25%、それぞれ上昇。前日に時価総額が初めて2兆ドルを超えたアマゾン・ドット・コムも2.19%高となった。
LSEGのフェドウオッチによると、市場は年内に約2回の利下げがあるとの見方をおおむね維持しており、9月の利下げ確率は59.5%と予想されている。
アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、インフレは「正しい方向に進んでいる」もようとし、連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げに着手できる可能性があるという認識を示した。一方、FRBのボウマン理事はインフレ圧力が依然として高いことから、利下げを支持する用意はまだないと改めて表明した。
マイクロン・テクノロジーが7.11%下落。第4・四半期の売上高見通しが市場予想並みだったことが投資家の失望を誘った。
エヌビディアは最近の不安定な値動きが続き、この日は1.90%安となった。
薬局チェーン大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは22.16%急落。2024年通期の利益見通しを引き下げたほか、個人消費の落ち込みを背景に、業績が振るわない米店舗をさらに閉鎖することも明らかにした。
第2・四半期売上高が予想を下回ったジーンズ大手リーバイ・ストラウスも15.4%安だった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.62対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は94億9000万株。直近20営業日の平均は117億4000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 39164.06 +36.26 +0.09 39107.10 39250.69 39026.75
前営業日終値 39127.80
ナスダック総合 17858.68 +53.53 +0.30 17793.95 17892.78 17765.42
前営業日終値 17805.16
S&P総合500種 5482.87 +4.97 +0.09 5473.59 5490.81 5467.54
前営業日終値 5477.90
ダウ輸送株20種 15265.97 -76.91 -0.50
ダウ公共株15種 912.53 +2.19 +0.24
フィラデルフィア半導体 5421.09 -31.23 -0.57
VIX指数 12.24 -0.31 -2.47
S&P一般消費財 1512.77 +13.46 +0.90
S&P素材 556.59 -1.76 -0.32
S&P工業 1031.13 +0.47 +0.05
S&P主要消費財 823.67 -4.13 -0.50
S&P金融 681.64 -1.68 -0.25
S&P不動産 239.68 +2.20 +0.93
S&Pエネルギー 695.32 +1.72 +0.25
S&Pヘルスケア 1701.63 -2.89 -0.17
S&P通信サービス 315.32 +2.42 +0.77
S&P情報技術 4359.81 -2.80 -0.06
S&P公益事業 350.12 +0.51 +0.14
NYSE出来高 9.82億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 39620 + 210 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 39570 + 160 大阪比
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