- 2024/06/27 掲載
午前の日経平均は反落、為替介入を警戒 金利上昇も嫌気
日経平均は232円安で寄り付いた後、一時473円安の3万9193円51銭に下げ幅を拡大した。前日までの3日続伸を経て、終値ベースで1000円超上昇したことで、利益確定売りが出やすかった側面もある。
円安基調にある一方、為替介入への警戒感があり、輸出関連株は軟調な値動きが目立った。決算を発表した米半導体大手マイクロン・テクノロジーの時間外取引での下落が嫌気され、指数寄与度の高い半導体関連株は総じて弱かった。
一方、ドル/円が38年ぶりの円安圏で推移する中、早期利上げ観測で国内金利が上昇し、銀行や保険は小じっかり。バリュー株の影響を受けやすいTOPIXの下落率は日経平均より小さかった。
前引けにかけて日経平均は下げ渋る動きとなった。プライム市場の値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を上回っており、物色の循環も意識される。「3万9000円で下げ止まるようなら、レンジが切り上がる可能性がある」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との見方が聞かれた。
TOPIXは0.41%安の2791.59ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆6630億0100万円だった。東証33業種では、値上がりは銀行や保険、海運など9業種、値下がりは鉱業やゴム製品、食料品など24業種だった。 ファーストリテイリングや東京エレクトロン、ダイキン工業は軟調だった一方、ソニーグループは堅調。TDK、アドバンテストは小高かった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが865銘柄(52%)、値下がりは708銘柄(43%)、変わらずは59銘柄(3%)だった。
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