- 2024/06/21 掲載
EUが必要以上の中国EV供給網情報を収集=商務省報道官
[北京 20日 ロイター] - 中国商務省の何亜東報道官は20日の記者会見で、中国の電気自動車(EV)輸入に関する欧州連合(EU)欧州委員会の調査に言及し、中国メーカーのサプライチェーン(供給網)の詳細情報が「必要な量を超えた」などと不満を表明した。
この問題では、欧州委員会が12日、中国EVメーカーが不当に補助金を受けて欧州に廉価輸出していると問題視し、暫定的に最大38・1%の追加関税を課す方針を発表していた。
何報道官は「EU側が収集した情報の種類や範囲、量は過去に例がない上に、(補助金額の範囲内で割り増し関税を課す)相殺関税の調査に必要な量を遥かに超えている」と述べた。
何報道官によると、欧州委員会は中国自動車メーカーに対し、電池の原材料調達や部品製造、価格設定、販売ルート開拓に関する情報提供を「強制的に要求」したという。
追加関税の発動は7月になりそうだが、何報道官は中国メーカーが全面的に協力しなかったとの主張について「根拠がない」と退けた。
中国は対EU貿易では、輸入豚肉に関し、反ダンピング(不当廉売)調査に既に着手している。
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