• 2024/06/14 掲載

アングル:米株市場、CPI鈍化で出遅れ銘柄に上昇観測 ハイテクから分散か

ロイター

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Saqib Iqbal Ahmed Lewis Krauskopf

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米株式市場では12日発表の5月の消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを受けて、今後は出遅れ銘柄が値上がりするのではとの見方が出ている。

同日の市場ではCPI統計を受けて連邦準備理事会(FRB)が数カ月以内に利下げに踏み切るとの観測が浮上し、S&P500総合指数は最高値を更新した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表後も株価は堅調を維持した。

一部の市場関係者は、インフレが鈍化し金融緩和が進むとの見方が広がれば、これまで高金利に圧迫されていた小型株や金融株などが値上がりする可能性があると指摘。株価の上昇が一部の大手ハイテク銘柄に集中している現状への懸念も和らぐのではないかと予想している。

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのデータによると、S&P500総合指数は今年約14%値上がりしているが、上昇分の約60%はエヌビディアやマイクロソフトなど大手ハイテク株6銘柄によるものだ。

エドワード・ジョーンズのシニア投資ストラテジスト、アンジェロ・クルカファス氏は、今回のCPIを皮切りに利下げ観測を強める指標が続けば、イールドカーブ全体が低下する可能性があるとし、小型株、金融株、工業株などが恩恵を受けるとの見方を示した。

実際、利下げ観測が強まった昨年終盤も小型株が急伸した。

小型株で構成するラッセル2000指数は昨年第4・四半期に13.6%上昇。S&P500総合指数の11.2%上昇を上回った。

ウィルミントン・トラストのチーフエコノミスト、ルーク・ティリー氏は「たとえFRBが7月に利下げしなくても、金融緩和サイクルに向かっていればそれで構わない。そうなれば株価上昇の裾野が広がる」と述べた。

12日の市場でもラッセル2000指数が一時2.2%上昇。S&P500総合指数の1.1%上昇を上回った。銀行株のほか、年初来マイナス圏にある輸送株、不動産株も買われた。

ただ、ハイテク株の上昇も続いており、投資家はハイテク株の保有を減らして出遅れ株に乗り換えることには慎重になるとみられる。

LSEGのデータによると、ハイテク株が多いナスダック100指数は過去1年、ラッセル2000指数を24%ポイント前後、アウトパフォームしている。過去2年では50%、過去5年では53%のアウトパフォームだ。

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