- 2024/06/07 掲載
午前の日経平均は小幅反落、米雇用統計前で方向感に欠く展開
日経平均は105円安でスタートした後、プラス圏に浮上する場面もみられたが、再びマイナス圏に転落。一時、142円安の3万8560円85銭の安値を付けた。市場では、今夜公表予定の5月の米雇用統計のほか、来週は連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合を控えており、「ポジションを傾けづらい日」(国内証券ストラテジスト)との声があった。
きょうは米国で5月雇用統計が発表される。6日発表された週間の新規失業保険申請件数は前週比8000件増の22万9000件。ロイターがまとめたエコノミスト予想は22万件だった。T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストは「これまで発表された経済指標では若干減速気味。金利を左右しており、株価の重しにもなっている」と話す。
東証株価指数(TOPIX)は0.04%安の2756.02ポイントで取引を終えた。プライム市場の売買代金は1兆7824億9900万円だった。東証33業種では、証券、医薬品、陸運、電気・ガスなど18業種が値下がり、非鉄金属、海運、保険、化学工業など15業種は値上がりした。
主力株では、塩野義製薬が14.03%安で東証プライム市場の値下がり率トップとなった。肥満症治療薬の試験結果が目標数値を達成できなかったと発表し、嫌気された。
そのほか、東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連株もさえなかった。半面、レーザーテックは9営業日ぶりに反発し、6.29%高。日東電工、J.フロント リテイリングもしっかりで4─5%超高だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが948銘柄(57%)、値下がりは620銘柄(37%)、変わらずは79銘柄(4%)だった。
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