- 2024/06/03 掲載
アックマン氏ファンドが10億ドル調達へ、来年IPOも
[31日 ロイター] - 米著名アクティビスト(物言う株主)として知られるビル・アックマン氏が率いるヘッジファンド、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントが機関投資家やファミリーオフィスとの間で総額10億ドルの資金調達に向けて最終調整に入った。同ファンドは将来的には新規株式公開(IPO)を視野に入れている。いずれも関係筋が5月31日に明らかにした。
資金調達計画は米紙ウォールストリート・ジャーナルが既に報じていた。
同ファンドは2004年1月にアックマン氏が設立。投資先は総じて株式12銘柄程度。欧州市場でファンドを上場しており、昨年の運用利回りは26.7%に上った。株式市場全体の利回りを超え、22年の損失から回復した。
関係筋によると、投資家の間では同ファンドの保有資産が163億ドル、ファンド価値は105億ドルと評価されている。
機関投資家などから調達する約10億ドルのうち5億ドルは、「パーシング・スクエアUSA」という新しい米国ポートフォリオを作る際に充当する方針。「パーシング・スクエアUSA」はニューヨーク証券取引所に上場される見通しで、個人投資家を含めて米国で投資できる人なら誰でも投資できるという。
残りの5億ドルは別途立ち上げを予定しているファンドに充て、IPOは来年か26年の可能性という。
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