• 2024/05/24 掲載

トヨタ、液体水素エンジン車の航続距離1.5倍の135キロに タンク改良

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。
Maki Shiraki

[静岡県小山町 24日 ロイター] - トヨタ自動車は24日、開発中の液体水素を燃料とする水素エンジン車について、水素タンクの形を改良して水素搭載量を1.5倍に増やし、航続距離を従来の約90キロから約135キロに伸ばしたと発表した。改良した液体水素エンジン車の「GRカローラ」を富士スピードウェイ(静岡県小山町)で同日から26日に行われる24時間耐久レースで走らせる。

水素は燃やしても二酸化炭素(CO2)を出さず、温暖化ガス排出量の削減が見込める。水素エンジンは燃料の水素をエンジン内に直接噴射して燃やすことで動力にしており、内燃機関を使うため既存のエンジン部品や技術を生かせる。トヨタは液体水素による水素エンジン車もカーボンニュートラル技術の選択肢にしたい考えだ。

トヨタは21年の24時間富士耐久レースで気体水素を燃料とする水素エンジン車のGRカローラを初参戦させ、23年のレースで初めて液体水素を燃料にして走行した。液体水素は気体水素に比べて航続距離を伸ばせるが、充填や貯蔵で高い技術が求められるため、レースで課題を洗い出して市販化に生かすことを目指している。

気体水素では高い圧力を均等に分散できるよう円筒形のタンクを使うが、液体水素は気体水素よりも低圧でタンクの形を変えることができるため、楕円形にして車内スペースを効率よく活用できるようにした。この結果、水素搭載量は円筒形に比べ1.5倍となり、22年までの70メガパスカル(MPa)に圧縮した気体水素の搭載時と比べると2倍以上になった。

また、今年のレースでは液体水素を昇圧してエンジンに送るポンプの耐久性を大幅改善し、無交換での完走を狙う。昨年のレースでは液体水素ポンプを2回交換した。

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます