- 2024/05/23 掲載
英総合PMI速報値、5月52.8へ急低下 8月利下げとの見方も
[ロンドン 23日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが23日発表した5月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.8と、前月の54.1から低下し予想も下回った。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は54.0だった。
サービス業PMIは52.9と6カ月ぶりの低水準で、市場予想(54.7)を大幅に下回った。前月は55.0と11カ月ぶりの高水準だった。
製造業PMIは4月の49.1から51.3へ上昇し、2022年7月以来の高水準となった。生産と新規受注の増加に支えられた。
全体としては英経済が今年好調なスタートを切った後、勢いが弱まっていることが示された。世論調査で野党労働党に後れを取っているスナク首相の保守党にとって歓迎できないニュースとなった。
S&Pグローバルによると、5月のPMIは四半期ベースで0.3%の経済成長に相当する。0.6%の伸びを記録した第1・四半期から減速していることになる。
新規受注は今年これまでで最も弱いペースで拡大した。総合PMIの企業のコスト圧力を示す指数は昨年10月以来の低水準となった。
S&Pグローバルのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「夏を通じてデータが正しい方向に動けば、イングランド銀行(英中央銀行)が8月に利下げを開始するとの見方をPMIは裏付けている」と述べた。
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