製紙大手北越コーポレーションは２２日の取締役会で、大株主の香港系投資ファンド、オアシス・マネジメントが来月２７日開催予定の株主総会に提出を目指す岸本晢夫社長の解任など五つの株主提案にいずれも反対すると決議した。北越コーポは、株式の約２５％を保有する大王製紙との資本関係や提携戦略をオアシスなどから批判されている。

北越コーポはまた、同じく大株主で、大王製紙の創業家が実質的オーナーを務める大王海運（愛媛県四国中央市）が求める社外取締役５人の選任など２議案にも反対すると決めた。オアシスと大王海運は、合わせて約４割の北越株を保有している。

【時事通信社】