- 2024/03/29 掲載
車載先端半導体、30年量産化へ=トヨタなど14社で共同開発
トヨタ自動車や日産自動車など、自動車大手と部品メーカーでつくる技術研究組合「ASRA」は29日、自動運転などに必要な先端半導体について、14社体制で共同開発に取り組むと発表した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業として2024年度に10億円の補助金を受け、年内をめどに必要な要件などを設定。30年ごろの量産化を目指す。
ASRAは昨年12月に12社で発足し、29日までにスズキなど2社が新たに加わった。省電力や小型化の面で優れるSoC(システム・オン・チップ)の技術を使い、自動車各社が共通して求める機能を備えた半導体を開発する。海外半導体メーカーへの外注では納期などの面で要求を満たせないことが多く、国内企業が結束して開発する必要があると判断した。
先端半導体は台湾などの海外勢が先行し、追い付くのは容易ではない。ASRAの山本圭司理事長(トヨタ自動車シニアフェロー)は29日の記者会見で、ASRAの取り組みを通じて「日本の半導体産業を底上げしたい」と語った。
【時事通信社】
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