- 2024/02/15 掲載
豪失業率2年ぶり高水準、雇用の伸び低調 9月利下げ観測高まる
[シドニー 15日 ロイター] - 豪連邦統計局が15日発表した1月の雇用統計は就業者数の伸びが市場予想を大幅に下回り、失業率は2年ぶりの高水準となった。景気減速や低調な消費者需要を背景に労働需給が緩んでいることが改めて示された。
市場では9月の利下げ観測が高まり、豪ドルが序盤の高値から下落、豪国債は上昇した。
1月の就業者数は500人増にとどまった。市場では3万人程度の増加が見込まれていた。昨年12月は6万2800人減少しており、このところ振れが大きくなっている。
フルタイムの就業者数は1万1100人増。前月は減少していた。
失業率は4.1%と市場予想の4.0%を上回り、2022年1月以来の高水準となった。労働参加率は横ばいの66.8%で、労働時間は2.5%減少した。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は失業率が今年6月までに4.2%に上昇すると予測している。
統計を受け、スワップ市場では利下げ開始時期の予想が11月から9月に前倒しされ、年内に見込まれる利下げ幅は28ベーシスポイント(bp)から38bpに拡大した。
統計局の労働統計責任者は、1月は夏の休暇シーズンを終えて仕事を始める時期だとして季節的な要因に言及。「1月は失業者が増える一方、向こう4週間内に仕事を始める見通しの失業者も多かった」と述べた。
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