- 2024/02/14 掲載
カナダ、利下げ環境が整う予算案編成へ 「最優先事項」と財務相
オタワで記者団に語った。カナダ銀行(中央銀行)の政策金利は5%と、22年ぶりの高水準にあり、財務相は利下げができる経済環境への整備を予算案編成の柱とする考えを強調した。
次期予算案については1日、カナダ銀行のマックレム総裁が下院財政委員会で、歳出が大幅拡大すればインフレ抑制の取り組みを妨げかねないと答弁していた。
トルドー政権の財政運営は、新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)を受けて歳出を拡大。その後、中期的に政府債務残高を国内総生産(GDP)比で引き下げることを約束したものの、債務削減目標を2度先延ばしした。
このため、トルドー政権は新たな財政健全化目標を提案。2023─24年度の財政赤字は国内総生産(GDP)の約1.4%に相当する401億カナダドル(296億米ドル)を上限としたり、最終的に26―27年度に対GDP比で1%を超えないようにする内容となっている。
財務相は「政府はこれら(財政)目標を達成する方針だ」と述べた。
カナダ銀行は4会合連続で政策金利を5%に据え置くと決定している。
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