- 2024/02/14 掲載
豪CBA、景気下振れリスク警告 高金利が家計・企業圧迫
[14日 ロイター] - 豪コモンウェルス銀行(CBA)は14日、遅れて生じる高金利の影響で家計や企業の財務は2024年度も圧迫されるとの見通しを示した。上半期(23年7─12月)決算は利ざやの縮小が響き、キャッシュ利益が減少した。
需要減速や根強いインフレが事業者に打撃を及ぼし、地政学的緊張が不透明感を一段と深める中、豪経済の下振れリスクが高まっているとも警告した。
マット・コミン最高経営責任者(CEO)は「金利上昇は家計や企業に遅れて影響を及ぼすため、経済的負担は24年も続き、延滞や減損が増加する見通しだ」と述べた。
上半期のキャッシュ利益は50億2000万豪ドル(32億4000万米ドル)と前年同期の51億8000万豪ドルから減少。シティによると、ビジブル・アルファのコンセンサス予想は49億5000万豪ドルだった。
住宅ローンや預金の激しい金利競争が利ざやに影響したほか、物価高による経費拡大も圧迫要因となった。
継続事業からの純金利収入(現金ベース)は2%減の114億豪ドル。収益性の指標となる純金利マージンは11ベーシスポイント(bp)低下の1.99%となった。
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