- 2024/02/13 掲載
午前の日経平均は大幅続伸、900円超高 米株高と企業業績など好感
日経平均は350円高でスタート。その後もじりじりと上値を追い、前場終盤には905円高の3万7802円51銭で高値を付けた。9日に通期見通しの上方修正を発表した東京エレクトロンが一時12%超高となり、日経平均を約340円押し上げた。時価総額が大きく流動性が高い大型株で構成されるTOPIXコア30は2.84%高と主要株価指数の中で上昇率が高く、市場では海外投資家の大型株買いが相場を支えているとの見方が多かった。
SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「日経平均の3万7000円台は、いわゆる真空地帯」と表現する。約34年ぶりの高値圏で推移する中、同水準は売買代金の多い価格帯(ボリュームゾーン)とはならないため上値が軽いという。「34年前との比較がよくされているが、当時から企業業績やガバナンスはかなり改善された。実態は34年前よりもさらにいいとの期待も下支えとなっている」という。
TOPIXは1.85%高の2605.28ポイントで午前の取引を終了した。同じくバブル崩壊後の高値を更新し、1990年2月以来の水準となった。東証プライム市場の売買代金は3兆1612億2200万円。東証33業種では、値上がりは保険、サービス、電気機器、情報・通信業など29業種で、値下がりはパルプ・紙、不動産、小売など4業種だった。
主力株では東京エレクトロンのほか、ソフトバンクグループ、リクルートHLDGも大幅高となり、3銘柄で日経平均を約500円押し上げた。東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングスも10─12%超高。
朝方に業績予想の引き下げを発表した大塚ホールディングスは6.9%安。マツダは7%超安、日本製紙は14%超安、日揮ホールディングスは17%超安だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1210銘柄(73%)、値下がりは412銘柄(24%)、変わらずは32銘柄(1%)だった。
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