• 2024/02/12 掲載

「都心に森を造る」=六本木の次期再開発―森ビル社長

時事通信社

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森ビルの辻慎吾社長は11日までに時事通信のインタビューに応じ、「六本木五丁目西地区」(東京都港区)の再開発計画について、「都心に森を造る」と構想の一端を語った。昨年開業の大型複合施設「麻布台ヒルズ」(同)や、昨年完成した「虎ノ門ヒルズ」(同)に続くプロジェクトで、「見たことのないような街」になると力を込めた。

計画するのは「六本木ヒルズ」(同)と麻布台ヒルズに挟まれたエリア。施設低層部の屋上に設ける巨大な人工地盤に高木を植え、約1.6ヘクタールの庭園を整備する。高さ327メートルと288メートルの超高層ビル2棟を森林で囲む構想だ。施設にはオフィスや住宅、ホテル、店舗、劇場、会議場が入る。

住友不動産と共に昨年夏、都などに都市計画案を出した。2025年度の着工、30年度の完工を目指す。辻氏は「ヒルズ」の街づくりについて、「食や住、働くことを一度に享受できる」と付加価値を強調。日本経済をけん引する東京が「グローバルに活躍する世界の人々や企業から選ばれる都市にならないと駄目だ」とも訴え、その「磁力」の一つになるとした。

麻布台ヒルズでは、日本一の高さ330メートルのビルを中心にオフィスや住宅、ホテル、店舗を集約し敷地の3割を緑地化。インターナショナルスクールも誘致した。超富裕層や海外エリートしか住めないとの一部の批判には「さまざまな人が住むのが都市。さまざまな種類の住宅があるべきだ」と反論。麻布台では対象層が異なる住宅を約1400戸供給するという。客足は好調で「ものすごい反響だ」と手応えを口にした。

【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える森ビルの辻慎吾社長=7日、東京都港区

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