神戸製鋼所は９日、山口貢社長（６６）の後任に勝川四志彦副社長（６１）を４月１日付で昇格させる人事を発表した。新体制で脱炭素化に加え、収益基盤強化を推進する。山口氏は６月の定時株主総会で取締役を退任し、特任顧問に就任する。

勝川氏は、経営企画部門や財務経理などに携わってきた。勝川氏はオンライン記者会見で、「カーボンニュートラルの潮流を成長機会と捉え、新たなビジネスチャンスを獲得していくことが重要だ」と抱負を語った。山口氏は、品質データ改ざん問題に揺れていた２０１８年に社長に就任し、企業統治改革などに取り組んだ。

【時事通信社】