- 2024/02/09 掲載
リオ・ティントとBHP、豪「グリーン鉄」事業で連携 27年開始
[ポートケンブラ(豪州) 9日 ロイター] - 英豪資源大手リオ・ティントと同業の豪BHPグループは9日、豪製鋼最大手ブルースコープ・スチールと共に、豪州の鉄鉱石に依存する鉄鋼メーカーの排出量削減を支援する試験プロジェクト「グリーンアイアン」を推進すると発表した。
2027年の開始を目指し、豪州初の試験的電気製錬炉(ESF)建設の実現可能性を研究。還元材を石炭からグリーン水素に置き換える「直接還元」を行うことで鉄鉱石処理プロセスの早い段階で排出量を削減する方法を取り入れる。
これにより鉄鉱石はESFに投入される前に「直接還元鉄(DRI)」に転換される。DRI-ESF方式によって排出量を80%以上削減できるという。
順調にいけば、世界的な鉱山会社2社による初の川下プロジェクト連携となる。
ブルースコープのタニア・アーチボルド最高経営責任者(CEO)はプロジェクトについて、一つの可能性はアジアの鉄鋼メーカーに出荷できるグリーン鉄を商業生産することだと説明。ただ、試験事業は数年間実施する必要があるため、30年代よりも前に商業生産が行われる可能性は低いという。
事業費用は均等に負担するが、具体的な額は明らかにされていない。
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