- 2024/01/30 掲載
米国株式市場=上昇、S&P最高値更新 主要企業決算やFOMC控え
Stephen Culp
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は週内に一連の主要企業決算や経済指標の発表を控える中、主要株価3指数が上昇して取引を終えた。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)も開催される。
テクノロジー株が中心のナスダック総合が指数の上げを主導した。S&P総合500種は終値で最高値を更新した。
S&Pは1月に入り3%超上昇しており、ブラックロックは米株市場全体の投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。
カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「きょうは嵐の前の静けさだ」と述べ、週内に決算やFOMC、雇用統計などの発表を控えていることや、地政学的な不透明感が続いていることに言及。株価が史上最高値を更新している今、失望材料が出れば、乱高下する可能性があるとの見方を示した。
今週はアルファベット、マイクロソフト、クアルコム、アップル、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズなどハイテク企業が決算を発表する。
ゼネラル・モーターズ(GM)、ボーイング、エクソンモービル、シェブロンの決算も注目される。
米連邦準備理事会(FRB)は30─31日にFOMCを開く。市場ではフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標が5.25─5.50%に据え置かれると予想されている。
デトリック氏は、パウエルFRB議長がやや慎重な姿勢を示すだろうと指摘。インフレ面に配慮し、3月の利下げ観測をけん制するとの見方を示した。
FRB当局者らはインフレが目標の2%に鈍化するまで利下げは見込めないとしているが、経済指標に応じて機動的に対応する姿勢も維持している。
S&P主要11セクターでは、エネルギーを除いて10セクターが上昇。一般消費財が1.37%高と上げを主導した。情報技術も0.97%高と上げが目立った。
個別銘柄では、設備投資計画を発表した電気自動車(EV)大手テスラが4.2%上昇。
ロボット掃除機「ルンバ」を展開するアイロボットは8.8%安。アマゾンによる買収計画について、欧州連合(EU)規制当局の反対を受けて両社が中止すると発表した。
メタは1.7%上昇。ジェフリーズが目標株価を425ドルから455ドルに引き上げた。
メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは1.2%下落。ウェルズ・ファーゴが投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げた。
ナスダックでは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.3対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は103億株。直近20営業日の平均は115億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38333.45 +224.02 +0.59 38115.83 38343.93 38061.17
前営業日終値 38109.43
ナスダック総合 15628.04 +172.68 +1.12 15470.66 15630.59 15449.87
前営業日終値 15455.36
S&P総合500種 4927.93 +36.96 +0.76 4892.95 4929.31 4887.40
前営業日終値 4890.97
ダウ輸送株20種 15935.03 +33.91 +0.21
ダウ公共株15種 855.87 +6.19 +0.73
フィラデルフィア半導体 4388.28 +46.17 +1.06
VIX指数 13.60 +0.34 +2.56
S&P一般消費財 1396.54 +18.87 +1.37
S&P素材 522.74 +2.69 +0.52
S&P工業 966.47 +6.10 +0.64
S&P主要消費財 773.75 +4.03 +0.52
S&P金融 644.76 +1.94 +0.30
S&P不動産 243.47 +1.64 +0.68
S&Pエネルギー 642.53 -1.32 -0.20
S&Pヘルスケア 1633.36 +11.10 +0.68
S&P通信サービス 270.38 +2.38 +0.89
S&P情報技術 3633.14 +34.85 +0.97
S&P公益事業 313.09 +1.99 +0.64
NYSE出来高 9.06億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 36160 + 120 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 36125 + 85 大阪比
関連コンテンツ
PR
PR
PR