- 2024/01/30 掲載
インド政府、25年度成長を約7%と予測 地政リスク下でも高成長維持
[ニューデリー 29日 ロイター] - インド政府は29日公表した最新の経済予測で、2025年度(24年4月─25年3月)の経済成長率が7%前後になるとの見通しを示した。紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派が民間船舶を攻撃する新たな地政学的リスクが生じているが、安定した内需や民間投資を支えに高い成長率を維持すると見込んだ。
予測は政府の首席経済顧問を務めるV・アナンサ・ナゲスワラン氏のチームが発表した。
24年度(23年4月─24年3月)の成長率は7.3%と予測。23年度の実績は7.2%、22年度は8.7%だった。
政府は「紅海での最近の動きはグローバルサプライチェーンへの依存に対する懸念を呼び起こし、23年の世界貿易の成長をさらに鈍らせる恐れがある」と指摘。サプライチェーンの混乱が24年も続けば、世界の貿易フロー、輸送コスト、生産、インフレに影響を与えるが、それでもインドは「こうした混乱を切り抜けられるとひそかに自信を持っている」と楽観的な見方を示した。
今回の予測はシタラマン財務相が2月1日に25年度予算を発表するのに先立って公表された。
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