- 2024/01/29 掲載
トヨタ、10車種を出荷停止 豊田織機のエンジン出力試験不正で
Maki Shiraki
[東京 29日 ロイター] - トヨタ自動車は29日、グループの豊田自動織機(以下、豊田織機)に開発を委託していた自動車用ディーゼルエンジン3機種の出力試験で違反行為があったとして、このエンジンを搭載した車両の出荷をいったん停止すると発表した。対象車両は「ランドクルーザー300」や「ハイラックス」など10車種(うち日本6車種)。
豊田織機はエンジンの出力試験時、量産用とは異なるソフトを使ったECU(電子制御ユニット)を使ってエンジンの出力性能を測定し、測定数値が安定するようにばらつきを抑えて報告していた。
トヨタは、該当するエンジンと車両の量産品をあらためて検証し、エンジン出力基準を満たしていることは確認済みで、ただちに車両の使用を停止する必要はないとしている。
トヨタはさらに、グループ企業のダイハツ工業に続き、豊田織機でも不正が繰り返されてきたことを受け、「認証を行うメーカーとしての根幹を揺るがす事態であると大変重く受け止める」とした上で、「豊田自動織機のエンジン事業の再生に向け、継続的にサポートしていく」とコメントした。
豊田織機は同日、フォークリフト用エンジンの認証試験を巡る特別調査委員会の調査で、フォークリフト用エンジンでの不正が拡大したことや、新たにトヨタ向けの自動車エンジンでも不正行為が確認されたことを公表した。
国土交通省は30日午前9時から、豊田織機の碧南工場(愛知県碧南市)に立ち入り検査を実施する。
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